- ブログ運営におすすめの有料テーマ
- テーマ選びのコツ・注意点
- 初心者は避けるべき有名テーマ
WordPressのテーマには無料のものと有料のものがあります。有料のテーマを使えば、専門的な知識がなくてもクオリティの高いブログを作ることが可能です。
しかし、Wordpressのテーマって数が多すぎて悩みますよね?
そこでこの記事では「ブログ」に焦点を絞り、2021年現在で最もおすすめな有料テーマを厳選して紹介します。ブログとの相性などもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてください。
テーマ選びの注意点
有料のWordPressテーマは1万円を超えるものがほとんど。
そうホイホイと買い替えることもできないので、以下のことに気をつけて後悔しないテーマ選びをしましょう。
- ブロックエディター対応か
- 複数のサイトで使えるか
- アダルトサイトに使用できるか
- “SEOに強い”に踊らされない
- デモサイトは細かい所をチェック
- 乗り換えるなら早めに
ブロックエディター対応のテーマを選ぶ

WordPressのエディター(記事を書く機能)は、クラシックエディターとブロックエディター(Gutenberg)の二種類が存在します。
- ブロックエディター:2018年から実装された新エディター。直感的な操作で記事を書くことができる。
- クラシックエディター:旧エディター。カスタマイズ性が高い反面、初心者には扱いづらい。
現在はブロックエディターが主流です。クラシックエディターはすでに標準機能ではなく、プラグインを入れて使う必要があります。(さらにそのプラグインもサポート終了予定)
間違いなくブロックエディターの方が使いやすく、古いエディターを使う必要もありません。これからテーマを導入するなら、ブロックエディター対応のテーマを選びましょう。
複数のサイトで使用できるか
WordPressテーマはライセンスによって、大きく以下の二つに分けられます。
- 100%GPL:自由に利用・再配布が可能なライセンス
- スプリット・ライセンス:利用に制限のあるライセンス(PHPコードのみがGPL)
長くブログを運営していると、別のサイト(ブログ)を作ろう、サテライトサイトを量産しようと考えることもあるはずです。そんな時も100%GPLのテーマなら、慣れ親しんだテーマを使い回してコストを抑えることができます。
対して、スプリット・ライセンスのテーマはサイト数に制限があることも多く、ひとつのサイトで使い倒すしかできません。また、アダルトジャンルなどでの使用も大体禁止されています。
どちらが良いというものではありませんが、複数のサイトで使いたいなら100%GPLのテーマを選ぶようにしましょう。参考:「100%GPL」とは – WordPress.org
SEOに強いテーマは存在しない
“SEOに強いWordPressテーマ”といった煽り文句がありますが、SEOに強いテーマなど存在しません。
ページ速度やデザインが読者の行動に影響し、間接的にSEOに影響することはあります。しかし、構造がしっかりしたテーマであれば、どれもSEO上の優位性に差はありません。
“SEOに強い”というのは大体メタタグ(titleなど)の設定機能が付いている、もしくは表示速度が速いというだけです。
表示速度を上げるのはなかなか骨が折れますが、メタタグの設定はYoast SEOやSEO SIMPLE PACKのプラグインで十分賄えます。
少なくとも、テーマを乗り換えただけで検索順位が上がることはないので、あまりキャッチコピーを鵜呑みにしないよう気をつけてください。
デモサイトのパーツを見る
テーマ側で用意されたデモサイト(サンプルサイト)を閲覧するときは注意が必要です。
デモサイトは最初にメインビジュアルが目に入るため、使っている画像に第一印象が大きく左右されます。
そのため、「おしゃれ!」、「かっこいい!」と思っていたテーマも、画像を変えると微妙だった…なんてこともあるのです。
自分で再現できるデザインは、見出しやヘッダーなどのパーツ部分。デモサイトを見る時はパッと見の印象ではなく、細かいパーツ部分を見るようにしましょう。
たとえば、当ブログを観察すれば以下のようなことが分かりますね。

- ヘッダーの固定機能あり
- マウスホバーでカードが浮く
- ゴシック体のフォントに対応している
- 1カラムに対応している
このような感じで、部分的に見ることも大切です。
テーマを乗り換えるなら早めに
すでにブログを運営しており有料テーマへの乗り換えを検討している、という人はできるだけ早く乗り換えるのが良いでしょう。
テーマを変更すると大体デザインが崩れます。当然、記事数が多いほど修正(リライト)する箇所も多くなります。(特にクラシックからブロックエディターへ変更すると…)
WordPressテーマの乗り換えは記事が少ない内に。これがテーマ変更で苦しんだ経験者からのアドバイスです。

私はテーマ乗り換え後のリライトに40時間かかりました…
ブログ運営におすすめの有料テーマ
それでは、おすすめの有料テーマを紹介していきます。
今回紹介するものは、以下の基準で選ばれたテーマです。
- 記事のエディター(編集)機能が充実している
- カスタマイズ機能が充実している
- ブロックエディター(Gutenberg)に対応している
- 一定以上の人気があり、情報が豊富にある
- 現在も定期的なアップデートが行われている
なお、100%GPLかどうかでは選んでいません。複数のサイトで使う予定があるなら、必ずライセンスの項目も確認してください。
SWELL


今一番勢いのあるWordPressテーマ。当ブログでも使用しています。
SWELLの魅力は「初心者でもお洒落なブログが作れる」という点にあります。特に記事のデザイン編集が便利で分かりやすく、使いやすさは他のテーマよりも頭ひとつ抜けています。
最近はページ速度の高速化にも本腰を入れており、更なる進化が期待されるテーマです。
テーマ名 | SWELL |
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通常価格 | 17,600円 |
使いやすさ | |
機能性 | |
デザイン | シンプルでおしゃれ、遊び心がある |
キャッチコピー | 圧倒的な使い心地を追求するWordPressテーマ |
ライセンス | 100%GPL(サイト数・ジャンルの制限なし) |
その他の特徴 | ・ブロックエディターとの相性が抜群 ・サイトの高速化機能が優秀すぎる ・頻繁なアップデートと機能の追加がある ・開発者のサポートと修正が丁寧 ・痒いところに手が届く機能性 ・不具合が少ない |
公式サイトはこちら |
SWELL開発者がユーザーの声に親身に向き合っているため、今もブロガーが本当に欲しい機能がどんどん追加されています。また、ページ速度改善の専門家とタッグを組んでおり、高速化においては他のテーマより圧倒的に進んでいます。
本音を言えば、特別なこだわりがないならSWELLにしておけば間違いないと思います。私もいくつかのテーマを使った結果、SWELLに落ち着きました。
AFFINGER6


アフィリエイターの間では定番のAFFINGERシリーズ、その最新バージョンです。
AFFINGERは昔から有名で、少し前までは「AFFINGER5かThe Thorの二択だ!」なんて言われていたほど。そして、今回AFFINGER6へとマイナーチェンジを遂げ、(専用プラグインによって)ブロックエディターにも対応しました。
テーマ名 | AFFINGER6 |
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通常価格 | 14,800円 |
使いやすさ | |
機能性 | |
デザイン | 多種多様だが、アフィリエイト色が少し強い |
キャッチコピー | 「稼ぐ」に特化したWordPressテーマ |
ライセンス | スプリット・ライセンス(購入者のみ複数サイトの利用可、アダルト可) |
その他の特徴 | ・カスタマイズ性が非常に高い ・プラグインなしで行えることが多い(メタタグ編集など) ・販売促進につながる装飾ブロックが多い ・慣れるのに時間がかかる |
公式サイトはこちら |
AFFINGER6には、多すぎるぐらいのカスタマイズ機能と豊富な記事装飾があります。また、100%GPLではありませんが、購入者であれば複数サイトの使用が許可されているのも嬉しい点です。
ただし、AFFINGERの伝統ではあるのですが、有料オプションが多いという欠点があります。個人的にノーマル版だと不便だと感じることを以下に列挙します。
- 専用目次プラグインのデザイン変更とクリック計測
- カードタイプの投稿一覧
- 高速化機能
- AFFINGER専用のブログカード(埋め込みブロックは使えるが…)
このように、AFFINGER6は有料オプションもりもりのテーマです。
しかし、有料オプションに課金するかプレミアム版を購入すれば、ABテストやクリック計測などのアフィリエイトに役立つ機能が多いのも確かです。
予算が少ない人には不向きですが、「後で回収するからテーマと機能にお金をかけてもいい」という前のめりアフィリエイターにはぴったりのテーマとなっています。
JIN


ブロガーとしても有名なひつじ(@hituji_1234)さん監修のWordPressテーマです。
ゆったりとしたデザインが特徴的で、「JINで書かれた記事は読みやすい」と評判です。機能もシンプルで使いやすく、SWELLに負けず劣らずの使い心地を味わうことができます。
また、利用者が多いためカスタマイズについての情報も多く、初心者には最適なテーマとなっています。
テーマ名 | JIN |
---|---|
通常価格 | 14,800円 |
使いやすさ | |
機能性 | |
デザイン | ゆったりとしている、明るいブログ作りに最適 |
キャッチコピー | “真の使いやすさを追求したWordPressテーマ” |
ライセンス | 100%GPL(サイト数・ジャンルの制限なし) |
その他の特徴 | ・ブロック/クラシックエディターの両方に対応 ・初心者向けの優しい設計になっている ・CSSやjavascriptで弄りにくい ・アニメーション機能も充実 ・専用プラグインの「SPACE」でスピード改善 ・サポートがかなり充実している |
公式サイトはこちら |
JINは初心者に優しく設計されており、サポートもかなり充実しています。そのため使用者からの評判も良く、最も信頼のおけるWordPressテーマと言えるでしょう。
機能面ではSWELLに軍配が上がりますが、デザイン面では負けず劣らず。公式サイトとデモサイトを見ながら、JINとSWELLのどちらにするか決めることをオススメします。
また、JINは公式でレビュー記事をまとめています。アフィリエイト案件は存在しないので、安心して参考にすると良いでしょう。
SANGO


SANGOは「サルワカ」の運営者が制作した有料テーマです。
デザインの教科書ともいえるサルワカの運営ノウハウが、これでもかというほど詰め込まれています。
テーマ名 | SANGO |
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通常価格 | 14,800円 |
使いやすさ | |
機能性 | |
デザイン | ポップでかわいい |
キャッチコピー | “心地よいWordPressテーマ” |
ライセンス | 100%GPL(サイト数・ジャンルの制限なし) |
その他の特徴 | ・専用プラグインでブロックエディターに対応 ・あらゆるパーツにデザインの選択肢がある ・見る人が見ればSANGOだと分かるデザイン |
公式サイトはこちら |
SANGOの魅力は何といってもデザインにあります。40種類もの見出しやボタン、30種類以上のボックス、20種類以上の箇条書き、という豊富すぎるデザインの選択肢があります。
また、自由にブロックが作れる「SANGO Gutenberg」という専用プラグインがリリースされ、より一層デザインの自由度が増しています。
しかし、デザインが個性的なので、ブログジャンルとの相性も考えなければいけません。一度公式サイトを除いてみて、デザインが自分のブログに合うか確認しておきましょう。
STORK19


この業界では古参の「OPEN CAGE」が提供するWordPressテーマです。
旧STORKのシンプルさをそのまま受け継ぎ、ブロックエディターに完全対応しています。
シンプルで使いやすく価格もお手頃、ブログ初心者には特におすすめのテーマとなっています。
テーマ名 | STORK19 |
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通常価格 | 11,000円 |
使いやすさ | |
機能性 | |
デザイン | シンプルで柔らかく優しい |
キャッチコピー | “究極のモバイルファーストWordPressテーマ” |
ライセンス | スプリット・ライセンス(1サイトのみ・アダルト可) |
その他の特徴 | ・サイトの高速化に力を入れている ・アニメーション機能あり ・直感的操作で記事が書きやすい ・デザインの幅が狭い |
公式サイトはこちら
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モバイルファーストを謳ってはいますが、普通のレスポンシブデザインです。しかし、高速化の機能は素晴らしく、モバイルでも何不自由ない表示速度が出ます。
デザインのカスタマイズはあまり多くなく、分かりやすいデザインでまとまっています。それゆえにシンプルで読みやすい記事が書けるというのが魅力です。
また、STORK19は他テーマに比べて価格が安く設定されています。しかし、必要な機能は十分そろっているので、最もコスパの良いテーマだと思います。



同じOPENGAGEの「Hummingbird」もアニメーション特化で面白いですよ
ただし、ブロックエディターに未対応なので今回は不採用…
おすすめ有料テーマ – まとめ
最後にユーザー別におすすめのテーマをまとめます。順番は個人的なオススメ順です。
ここまで読んでまだ決まらないという方は、カスタマイズ性の高いSWELLにしておけば間違いありません。次点でAFFINGER6もオススメです。
ブログ初心者には非推奨の有料テーマ
ここからはおすすめのテーマ紹介ではなく、ネガキy…注意喚起です。
色んな記事で紹介されているけど、これからの導入をおすすめしない有料テーマを紹介します。
THE THOR(ザ・トール)
THE THORは”SEOに強い”という売り文句で、今も色んな所で紹介されているテーマです。
たしかに以前はTHE THORとAFFINGER5の二強時代もありました。しかし、AFFINGERが6へとアップグレードしたことで、THE THORが過去の遺物と化しています。
元々使いにくいテーマだった上に、機能面でライバルのAFFINGERに敗北し、唯一の取り柄である表示速度でもSWELLに追いつかれています。
機能 | THE THOR = AFFINGER5 < AFFINGER6 |
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使いやすさ | THE THOR < その他テーマ < JIN = SWELL |
速度 | THE THOR = SWELL |
また、ブロックエディターには未だ対応しておらず、ここ最近はアップデートもほぼありません。今後の復活も見込めそうにないため、ブログ初心者が今からTHE THORを導入するのはオススメしません。



私も使っていますが、なぜ未だにおすすめされるているかサッパリです
TCD系のテーマ
TCDは洗練された美しいサイトが作れる”テーマ群“です。
ジャンルごとに細かくテーマが分かれており、自分の属するジャンルに特化したサイトを作れるのが魅力。
もちろん、ブログに適応したテーマもありますが、エディターが他のWordPressテーマとは違う特殊なスタイルになっています。
また、個人ブロガーの使用者が少なく、いざという時に参考にできる情報が少ないのもネックです。非常に優秀なテーマではありますが、はじめての有料テーマとしては不向きだと思います。



ただし、事業サイトを作るならおすすめのテーマです
その他ブロックエディター未対応のテーマ
クラシックエディターを使うには、「Classic Editor」という公式プラグインを利用する必要があります。
しかし、そのプラグインのサポートも2022年に終了を予定しています。他にも非公式のプラグインが出ていますが、いつまで対応できるか分かりません。
いずれブロックエディターへの移行を強制されるかもしれないので、ブロックエディター未対応のテーマは避けるのが無難だと思います。
まとめ
無料テーマであってもブログは作れるし、有料テーマは必須ではありません。しかし、誰でも洗練されたデザインを作れるというのは、有料テーマならではの機能です。
今のブログをもっとおしゃれにしたい、更に効率的にブログを運営したい、という方は有料テーマの導入を検討してみてください。