ブログ記事の画像は、クオリティの高いものを使いたいですよね。お洒落な画像は記事の読者の目を引き、最終的には記事の読了率にも大きく貢献してくれます。
しかし、ストックフォト(有料画像サイト)の料金は高く、月々5,000円を超えることもあります。そこで比較的料金の安いCanva Proという選択肢も出てきますが、「妥協して良い画像がなかったら」と思うと不安ですよね。
そこでこの記事では、Canvaヘビーユーザーの私がストックフォトとCanva Proを比較して、どちらが誰にオススメなのかを解説していきます。
Canva Proとストックフォトを一覧で比較

まずはCanvaと主要ストックフォトをざっくり比較してみます。
Canva Pro | ストックフォト | |
---|---|---|
料金 | 1,000~1,500円/月 | 2,000~5,000円/月 |
素材数 | 1億点 | 5,000万~3億点 |
画像素材 | 7,500万点 | 5,000万~1億点 |
使用制限 | なし | 月3~10点まで |
単品購入 | 1ドル | サイトによってはあり(500円~) |
画像のクオリティ | ||
加工のしやすさ | [revies_stars 3/5] | |
その他 | 編集機能が全て解放される | フリー素材の配布もあり |
ストックフォトはサイトによって料金が異なりますが、画像1点あたり500円前後が相場となっています。
Canva Proの料金は1年契約で12,000円、1カ月契約で1,500円となっています。ただし、料金は使用人数によって変わります。詳しくは公式サイトをご覧ください。
短評
どちらか一方を選ぶなら、Canva Proがおすすめ。
ストックフォトは画像のクオリティは素晴らしいのですが、月々のダウンロード数に制限があり、お値段も高めとなっています。
対して、Canva Proなら安い値段で素材が使い放題。さらに画像編集ソフトの役割も兼ねるため、Photoshopなどを用意する必要がありません。また、汎用性の高いアイコンなどの素材が多いため、画像検索に強いオリジナル画像を作るのにも便利です。
以上の点から、コストパフォーマンスではCanva Pro、お金より編集の手間を惜しむ人にはストックフォトをおすすめします。
- 手間をかけたくない、既に画像編集ソフトを持っている → ストックフォト(有料素材サイト)
- コスパで選ぶ、画像検索を攻めたい、画像編集にCanvaを使っている → Canva Pro
ストックフォトの特徴

ストックフォトとは、写真やイラストなどを提供する”有料”の素材サイト・サービスのことです。
ここではまずストックフォトを利用するメリットやデメリットなどを確認していきます。
主なストックフォトサービス
ここでは、有名なストックフォトサービスを例として3つ紹介します。
Adobe Stock

Adobe Stock(アドビストック)は、Acrobat Reader、Illustratorなどを手掛けるAdobe社が運営するストックフォトサービスです。
運営元が有名企業だけあって規模が巨大。1億点以上もの写真、イラスト、動画から好きな素材を選ぶことができます。
また、同社の製品であるPhotoshopやIllustratorと連携して、直接画像の編集や管理などができるのも特徴。Illustrator使用者には特におすすめのサービスとなっています。
使用可能素材 | 1億点以上(写真、イラスト、動画) |
1カ月当たりの使用上限 | 10点まで |
価格(税込み) | 3,880 円/月 初回30日の無料トライアルあり |
他のストックフォトサービスと違い、無料トライアルで気軽に試せるのは嬉しい点です。
PIXTA

PIXTA(ピクスタ)は、国内最大級のストックフォトサービスです。
日本人向けに作られた画像が多く、写真のモデルも主に日本人です。国内人気はすごく、TVなどのメディアでもよく利用されています。
使用可能素材 | 6,000万点以上(写真、イラスト、動画、音楽) |
1カ月当たりの使用上限 | 3点~ |
価格(税込み) | 1,980 円/月 ~ 単品購入も可 |
1点当たりの価格は若干割高ですが、少ない点数から利用可能なのが嬉しいところ。無料素材も配布されているので、アカウント登録だけでもしておくといいでしょう。
Shutterstock

Shutterstock(シャッターストック)は、世界最大級のストックフォトサービスです。
素材の数はなんと3億点以上。世界中に利用者を抱えており、日本でもブロガー御用達の素材サイトとして有名です。
使用可能素材 | 3億点以上(画像は約6,000万点) |
1カ月当たりの使用上限 | 10点~ |
価格(税込み) | 3,500 円/月 ~ プランによる |
Shutterstockはプランが非常に多く、価格もまちまちです。画像だけなら10点3,500円のプランが最安ですが、音楽なども使用する場合はもう少し高くなります。詳しくは公式サイトでご確認ください。
ストックフォトのメリット
ストックフォトを利用するメリットは、なんといっても高クオリティな素材が簡単に手に入ることです。
DL数・購入額に応じて素材提供者に高めの報酬が支払われるため、無料素材サイトよりも競争率が高く、より高品質な素材が多く集まります。
- 5,000万~3億点近くもの豊富な素材
- ニッチな需要に応えた素材もある
- 無料素材と比べて他人と被りにくい
- 完成された素材が多く、そのまま使用できる
ストックフォトのデメリット
クオリティの高い画像が手に入るということは、金額もそれに比例して高くなります。
ストックフォトは月額課金制ですが、ダウンロード数には制限が設けられています。よほどお金に余裕がない限り、オリジナル画像作成のために素材を入手する、という利用の仕方は難しいでしょう。
- 月額2,000~5,000円のサブスクリプション制
- 1カ月辺りのダウンロード数に制限がある(3~10点ほど)
- アイコン素材なども有料であることがほとんど
Canva Proの特徴

Canva Proは、ビジュアルコンテンツ作成プラットフォーム「Canva」の有料版です。
Canvaはストックフォトとは違い、画像素材サイトと編集ソフトを兼ねた”プラットフォーム”です。無料版では制限がありますが、Pro会員になれば機能や素材をフル活用できるようになります。
基本情報
使用可能素材 | 1億点以上(写真、グラフィック、動画、オーディオ) |
1カ月当たりの使用上限 | なし |
価格(税込み) | 1,500 円/月 ~ 12,000 円/年 ~ 有料素材の単品購入は1ドル(1度限りの使用・24時間限定) |
Canva Proは複数人で共有して使うことができ、使用者の数によって価格が変動します。価格の詳細は公式サイトをご覧ください。
無料版との違い
無料会員でも十分な機能のあるCanvaですが、有料会員になれば様々な機能が使えるようになります。ここでは、その中でも特に便利だと思うものを紹介します。
- 画像素材が全て使用可能に(数十万→1億)
- データ保存容量が5GBから100GBになる
- 画像のリサイズ機能が使える
- 背景リムーバーが使用可能になる
- 3,000以上のフォントが利用可能に(独自フォントも使用可)
特に、画像の背景だけを切り抜く「背景リムーバー」が便利。その精度はPhotoshopと肩を並べるほどです。

Proになると綺麗なアイコンが沢山使えるようになります
Canva Proのメリット
- 有料素材が使い放題
- 豊富なテンプレートでオリジナル画像が作りやすい
- 汎用性の高いアイコンが多い
- 画像の編集機能が優秀(背景リムーバー・フィルターが優秀)
- 1年契約で12,000円(1カ月あたり1,000円)に抑えられる
- 1カ月の無料トライアルあり
画像検索を攻めるならCanva Pro
画像検索で上位を取るためには「画像の内容」が大事です。画像がキーワードと一致しているのは当然として、「独自性」と「テキスト」も求められます。
Googleは同じ画像が上位を占めるのを避けるために、独自性・オリジナリティを重視しています。また、画像の中の文字も判別されるため、キーワードに沿ったテキストが入った画像は上位に入りやすい傾向にあります。
以上より、便利な編集機能と多くの素材でオリジナル画像を作れるという点で、Canva Proは画像検索を攻めたい人にもおすすめできるツールです。
Canva Pro:豊富な素材でオリジナル画像が作りやすい、テキストを入れる自由さもある
ストックフォト:人気の画像は他人と被る、オリジナル画像を作るのには少し不便
Canva Proのデメリット
- 完成したイラストが少ない
- 素材をそのままダウンロードできない
- 素材の改変が難しい
Canva Proはアイコンやイラスト素材が多い分、完成した(そのまま使える)イラストが少なめです。どうしても編集のひと手間がかかるのはCanvaのデメリットと言えるでしょう。
また、素材単位での改変は少し難しいです。ブラシや筆などのペイントツールがなく、あくまでパーツとパーツを組み合わせるような形での編集になります。自由に素材が作れるIllustratorなどと比べると、少し物足りないかもしれません。
目的別に使い分ける
Canva Proはストックフォトを兼ねたデザインプラットフォームです。そのため、ストックフォトとは使用目的が変わってきます。
- クオリティの高いオリジナル画像を作りたい
- コストをできるだけ抑えたい
- 画像の使用頻度が高い
- 完成された写真・イラストをそのまま使いたい
- 月に数枚~10枚ほど画像がを使えれば十分
- すでに画像編集ソフトがある
自分だけの画像でブログを彩りたい、画像にこだわりたいという人ならCanva Pro一択。できるだけ手間をかけたくないならストックフォトがおすすめです。
どうしても悩む場合は、Canva Proの無料トライアル(30日)を試してみましょう。それで物足りないならストックフォトを使う、というのが一番コストがかからなくて済みますよ。
\30日間無料/
まとめ
ということで、Canva Proとストックフォトを比較しました。
ストックフォトは手軽にブログを差別化する手段ではありますが、決して安くはありません。金額を気にするのであれば、コスパの良いCanva Proをおすすめします。