この記事では、画像サイトマップを自動生成できるプラグインを2つ紹介します。
- Jetpack
- Simple Image XML Sitemap
画像サイトマップの生成できるプラグインは非常に少なく、実質この2つしか選択肢がありません。どちらも一長一短なので、自分に合っている方を選びましょう。
Jetpack
- 多機能プラグイン
- WordPress公式が提供しているので安心
- サイトマップと画像サイトマップを両方生成する
- 機能のON/OFFのみで細かい調整は不可
Simple Image XML Sitemap
- 画像サイトマップ専門のプラグイン
- ダウンロードもアップデートも少ない
- 画像サイトマップだけを生成する
- titleやcaptionの調整が可能
※プラグインはテーマや他のプラグイン・WordPressのバージョン次第では、正常に動作しないことがあります。安全なプラグインのみを紹介しておりますが、導入される際は自己責任でお願いします。
はじめに:画像サイトマップとは
画像サイトマップとは、画像用のxmlサイトマップのことです。
サイト内のページを一覧にしたものを「サイトマップ」と呼ぶのに対し、サイト内の画像を一覧にしたものを「画像サイトマップ」と呼んで区別しています。
画像のインデックスを促進する
xmlサイトマップの役割は、検索エンジンに情報を伝えてインデックスを促進することにあります。
これは画像サイトマップも同じです。「サイトにどんな画像があるか」を検索エンジンに伝えることで、画像用クローラーbotを呼びこんでインデックスを促す効果があります。
ただし、画像サイトマップの主な役割はインデックスの促進なので、これだけで大幅なアクセスの増加は期待できません。画像検索での上位表示などを図るなら、画像やページの内容にも注意を払って画像最適化に取り組みましょう。

画像サイトマップの例
画像サイトマップの記述形式は、普通のサイトマップと同じような形式になります。
たとえば、この記事のサムネイル画像を画像サイトマップに追加すると、以下のような構文になります。
<url>
<loc>https://give-shot.jp/image-sitemap-plugin/</loc>
<image:image>
<image:loc>https://give-shot.jp/wp-content/uploads/2022/03/image-sitemap-plugin.png</image:loc>
<image:caption>画像サイトマップを生成するプラグイン</image:caption>
<image:title>image-sitemap-plugin</image:title>
</image:image>
</url>
記述に使うタグは主に以下の4つです。他にもいくつかありますが、使用頻度が低いため省略します。
参考:Google検索セントラル 画像サイトマップ
loc | 画像が貼られているページのURL |
---|---|
image:loc | 画像のURL |
image:caption | 画像のキャプション(説明) |
image:title | 画像のタイトル |
ちなみに、これらのタグはプラグインの設定でも使うことがあるので、できれば覚えておきましょう。
Jetpack
「Jetpack」はWordPressが公式に提供している多機能プラグインです。
さて、セキュリティ対策や高速化でよく名前の挙がるJetpackですが、搭載している機能のひとつには「XMLサイトマップの自動生成」もあります。
しかも、ページ用のサイトマップと画像サイトマップの同時生成です。
公式が提供しているだけあってアップデートの頻度も問題なし。安心して使いたい人にはJetpackがおすすめです。

Jetpackで画像サイトマップを生成する手順
それではJetpackで画像サイトマップを生成する方法を解説していきます。
管理画面から プラグイン > 新規追加 へと移動して、Jetpackのインストールと有効化を行いましょう。(検索しなくてもトップに表示されているはずです)

プラグインを有効化すると下図のような画面が表示されるので、Jetpackを設定をクリックします。

その後はサインインを要求されますが、サイトマップ生成機能はユーザー登録しなくても使えるので、ページ下部の「サインインせずに続行」をクリックしましょう。(あとで登録することも可能です)

最後に有料版の紹介画面にかわるので、ブラウザバックで管理画面に戻りましょう。
管理画面のサイドバーに追加された「Jetpack」から「設定」をクリックします。

「トラフィック」の項目内に「サイトマップ」があるのでONにしましょう。

機能をONにするとサイトマップのURLが表示されるので、ちゃんと生成されているか確認してみましょう。(生成には少しだけ時間がかかります)

以下のように画像用のサイトマップ「image-sitemap」が生成されていれば成功です。


あわせて使いたいプラグイン:Plugin Load Filter
Jetpackのような多機能プラグインは読み込む量が大きいため、ページの表示速度を落とす原因にもなります。
しかし、幸いなことにPlugin load Filterを使うことで、Jetpackの読み込みを機能ごとに設定することが可能でした。
サイトマップ生成のためだけにJetpackを使うなら、一緒に利用することをおすすめします。

Simple Image XML Sitemap
Simple Image XML Sitemapは画像サイトマップの作成に特化したプラグインです。余計な機能は要らないという人向けですね。
機能もシンプルにまとまっていて使い勝手はいいのですが、最近アップデートされていないというのが不安材料。ダウンロード数も少ないマイナープラグインなので、不安な方は使わない方がいいかもしれません。

Simple Image XML Sitemapで画像サイトマップを生成する手順
それでは、プラグインの導入方法と使い方を解説します。
ここではざっくりと解説するので、詳しい設定方法などが知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
Simple Image XML Sitemapの設定・使い方
WordPressの管理画面から プラグイン > 新規追加 へと進み、”Simple Image XML Sitemap”で検索。
検索結果の少し下の方に出てくるので、インストールと有効化を行います。

有効化が完了したら、サイドバーの「ツール」に追加された「Simple Image XML Sitemap」をクリックします。

移動先のページでGenerate Image Sitemapをクリックします。

下図のような画面が表示されれば、サイトマップの生成完了です。

サイトマップのURL「~/sitemap-image.xml」をブラウザに入力して、生成されたサイトマップを確認してみましょう。
下図のような画面が表示されていれば成功。(簡素な画面ですが、ただ装飾されていないだけです)

ちなみに、Simple Image XML Sitemapの設定から、サイトマップ内の「title」や「caption」を任意のものに変更できます。画像の情報を伝える大切な要素なので、しっかりと設定しておきましょう。
なお、設定の詳細はこちらの記事で解説しています。

あわせて使いたいプラグイン:XML Sitemap & Google News
Simple Image XML Sitemapは画像用のサイトマップだけを生成します。
そのため、ページ用のサイトマップは XML Sitemaps で別途生成するようにしましょう。

まとめ
画像サイトマップを活用できれば、画像検索からのアクセスを集める足掛かりになります。
オリジナル画像に力を入れている、デザインを重視している、という人はぜひここから画像検索の最適化を始めてみましょう。