ブログに”ゴミ”たまってませんか?
WordPressには記事の状態を保存する「リビジョン」という機能があります。上手く使えば記事を以前の状態に戻せる便利な機能です。
しかし、リビジョンは定期的に削除しないと下書き保存の度に増え続け、データベースを重くしてしまいます。データベースが重くなるとサイトの表示速度も落ち、SEOにも悪影響を及ぼしてしまいます。
そこで今回は、リビジョンを削除しつつデータベースの最適化までしてくれるプラグイン「Optimize Database after Deleting Revisions」の設定や使い方を紹介します。
データベース最適化プラグインを導入するメリット

「Optimize Database after Deleting Revisions」のようなデータベース最適化プラグインを導入することで、以下のようなメリットがあります。
・サイトが重くなるのを防ぐ
・すでにサイトが重い場合は改善
・WordPressの動作が軽くなる
なによりも軽いサイトを維持できるというのが一番のメリットです。リビジョン・コメント・古くなったキャッシュ・前に浸かっていたプラグインが残した不要なデータなどを削除してくれます。WordPress自体が軽くなれば、サイト管理や編集作業も早くなりますよ。
また、データベース最適化プラグインを導入すれば、以下のようなプラグインは不要になります。
- Revisions Control:リビジョンの上限を設定する
- Better Delete Revision:古いリビジョンを削除する
WP Optimizeとの違い
データベース最適化プラグインといえば「WP-Optimize」が最も有名です。データベースの最適化という点では「Optimize Database after Deleting Revisions」と同じですが、以下のような点で違いがあるので注意してください。
・WP-Optimizeはキャッシュ機能などもある多機能プラグイン
・WP-Optimizeはストレージエンジン「InnoDB」に非対応
参考:WP-OptimizeではInnoDBを最適化できない
ストレージエンジンに関しては無視するとしても、WP-Optimizeは多機能すぎます。無料テーマならまだしも、キャッシュ機能が付いているような有料テーマだと持て余してしまいます。
その点、 Optimize Database after Deleting Revisionsはデータベースを最適化するだけのシンプルなプラグイン。競合などのリスクも少なく済みます。
キャッシュ機能なども使いたい人はWP-Optimize、データベースの最適化だけが目的ならOptimize Database after Deleting Revisonsといった感じで使い分けるのがベストですね。
WP-Optimizeの導入に関しても解説しているので、興味のある方はこちらをご覧ください。

Optimize Database after Deleting Revisionsの設定方法
それではプラグインのインストールから設定までを解説していきます。
インストール・有効化
プラグインの「新規追加」から「 Optimize Database after Deleting Revisions 」で検索します。見つかったらインストールして有効化しましょう。

最適化の設定をする
それではプラグインの設定をしていきましょう。特にこだわりがない・全然分からないという人は、画像の通り設定してください。
まずは、サイドバーの設定タブにある「データベース最適化」をクリックします。

ページが開いたら、順番に項目を設定していきましょう。
削除するリビジョンの設定
まずは削除するリビジョンを設定していきます。

上側の項目は使用しているテーマやプラグインによって異なりますが、全てチェックすればOKです。
なお、下の二つの項目はリビジョンの保存上限を設定するものです。
・Delete revisions older than
リビジョンの保存日数。設定した日付を超えると削除されます。
・Maximum number of – most recent-revisions to keep per post/page
リビジョンの保存数の上限。設定した数だけ残して削除します。リビジョンを全く使わない人は0でもいいですが、私は念のため3つだけ残しています。
その他の削除設定

リビジョン以外を最適化する際に設定する項目です。初期状態では何もチェックが入っていませんが、お好みで設定してください。
ゴミ箱を空にする | ゴミ箱に入っている投稿・固定ページなどを削除 チェック推奨 |
---|---|
スパムの項目を削除 | Skismetなどでスパム判定されたデータを削除 チェック推奨 |
使用されていないタグを削除 | 使われていないタグの削除 チェック推奨 |
Delete transients | データベースに保存されたトランジェント(キャッシュ)の削除 “DELETE EXPIRED TRANSIENTS” (期限切れのトランジェント) がおすすめです |
ピンバックとトラックバックを削除 | ピンバックとトラックバックの削除 今時使っている人もいないので、チェック推奨です |
Clear oEmbed cache | SNSやYouTubeなどの埋め込みデータのキャッシュを削除 チェック推奨 |
Clear orphans | 孤立(他ページからリンクのない)記事のメタデータを削除 ピンと来なかったので私はチェックしていません |
Optimize InnoDB tables too | InnoDBテーブルの最適化 分からない人はチェックしなくてOK |
ログを保存 | 最適化の際の記録を保存 チェックしなくても大丈夫です |
自動化のための設定

下側にはスケジュール設定の項目があります。自動でデータベースを最適化してくれるので、ぜひ設定しておきましょう。
・定期的に実行
自動最適化のスケジュールです。「1時間ごと」から「一カ月ごと」まで間隔を指定できるので、自分のサイト更新頻度に合わせて調整しましょう。(個人的には1週間ごとぐらいが丁度いいと思います。)
・時刻
最適化を行う時刻を設定できます。それほど負荷のかかる作業ではありませんが、深夜から早朝ぐらいの時間帯が無難です。
・管理バーに「1クリック」リンクを表示
・管理メニューにアイコンを表示
手動でやりたい方はチェックを入れていいかもしれません。自動派の人には邪魔なのでチェックの必要なし。
設定が全て終わったら、設定を保存をクリックしましょう。
除外する項目(上級者向け)

一番下の「EXCLUDE DATABASE TABLES FROM OPTIMIZATION」では、最適化から除外する項目を設定できます。基本的に触る必要はありません。
Optimize Database after Deleting Revisionsの使い方
自動でデータベースを最適化してほしいなら、スケジュールの設定さえしておけばOKです。あとは事前に決めておいた間隔で最適化が行われます。
手動で最適化をするなら、設定画面の一番下「最適化ページに戻る」をクリックします。

移動先のページでは以下のことができます。
Analyze(summary) | 不要なデータを分析する |
---|---|
Analyze(detail) | 不要なデータを詳しく分析する |
Optimize(summary) | データベースを最適化する |
Optimize(detail) | データベースを最適化して、詳細なデータを見る |
基本的に summry も detail も変わりませんが、detaile の場合は分析結果を詳しく見ることができます。
分析する(Analyze)
不要なデータの分析をするなら、ページ下部のAnalyze(summary)をクリックします。

「Analysis Done!」と表示されれば分析完了です。Analyze(detail)で実行した場合は、もっと詳しい分析結果が表示されます。

最適化する(Optimize)
分析と同じく、最適化を行う場合はOptimize(summary)をクリックします。
「完了!」と表示されれば最適化完了です。

結果が面も分析と同じで、Optimize(detail)で実行することで詳細な結果を見ることができます。(実行内容自体は同じです)
まとめ
リビジョンに上限を設けるだけならwp-config.phpを弄ればいいだけですが、定期的なデータベースの最適化をするならプラグインが必須。
中でも「Optimize Database after Deleting Revisions」が一番優秀だと思います。シンプルで簡単、まさに「必要十分」なプラグインです。
この便利なルンバを使ってゴミのない綺麗なサイトを維持しましょう。