画像検索をがんばるなら「画像サイトマップ」は作っておきたいところ。
しかし、サイトマップの作成を手動でやるのはかなり面倒。ましてや、画像のような数の多いコンテンツをまとめるのは、本当に骨が折れます。
そこでこの記事では、画像サイトマップを自動生成するプラグイン「Simple Image XML Sitemap」を紹介します。
Simple Image XML Sitemapとは
Simple Image XML Sitemapとは、画像サイトマップに特化したプラグインです。
現状では画像サイトマップを作れるプラグインがほとんどないため、貴重なプラグインのひとつとなります。

基本的な機能
プラグインの機能としては、サイト内に配置された画像の情報(URL、設置ページ、キャプションなど)を読み取って、それらをサイトマップに記述してくれるというシンプルなものになります。
また、サイトマップ内に記述する “image:title” や “image:caption” のタグ内容は、任意の属性に変更することも可能となっています。
※タグについての詳細は検索セントラルを参照
なお、このプラグインで生成できるのは画像サイトマップだけなので、ページ用のxmlサイトマップは XML Sitemaps などを使って別途用意しましょう。
利用に不安が残る

Simple Image XML Sitemapには、アップデートが頻繁にされていないという問題点があります。
それゆえにセキュリティ面の不安がありますし、今後アップデートされずに使えなくなる可能性だってあります。また、ダウンロード数の少なさも人によっては不安要素となるでしょう。
ということで、そんなマイナープラグインが怖いという方には、WordPressが公式に提供しているプラグイン「Jetpack」をおすすめします。
Jetpackは画像サイトマップ専用のプラグインではありませんが、機能のひとつとして画像サイトマップの生成もできるようになっています。安心して利用したい方はこちらを検討してみてください。

Simple Image XML Sitemapの設定方法と使い方
それでは、プラグインを導入していきましょう。
(1) インストールと有効化
まずはWordPressの管理画面にログインしたら、「プラグイン」 > 「新規追加」へと進み “Simple Image XML Sitemap” で検索します。
少し下にスクロールすると出てくるので、インストールと有効化を済ませましょう。

(2) 画像サイトマップへの記載項目を設定
このまま画像サイトマップを生成することも可能ですが、おそらく空白だらけのサイトマップになってしまう人がほとんどなので、先にサイトマップの記述設定を行っていきます。
管理画面サイドバーの「設定」から「Simple XML Image Sitemap」をクリックして、設定画面へと移動します。

設定画面に移ったら、以下を参考にして設定を行っていきましょう。

Autosave | 自動更新の設定 ページの更新を検知して、自動で画像サイトマップを更新します チェック必須 |
---|---|
Caption 1 | サイトマップに記載する画像のキャプション(説明) alt_tagを推奨 |
Title 1 | サイトマップに記載する画像のタイトル titleを推奨 |
Post Types | 対象にする画像の設置ページ post(投稿)は必ず選択しておきましょう(Ctrl+左クリックで複数選択可) |
Caption 2 / Title 2 | Caption 1, Title 1の要素が存在しなかった時の保険 変更の必要はありません |
Captionは、設定することが多い alt_tag(代替テキスト)に。Titleは、ファイル名から自動で設定されるtitle(タイトル)にしておくと漏れがなくて安心です。
設定後の変更例
ちなみに、上記のように設定した場合サイトマップはこのようになります。
<url>
<loc>https://give-shot.jp/free-illustration-site/</loc>
<image:image>
<image:loc>
https://blog.give-shot.com/wp-content/uploads/2022/03/ramen-abura-matomeru.png/
<image:loc>
<image:caption>
ラーメンの油をまとめる男
</image:caption>
<image:title>
ramen-abura-matomeru
</image:title>
</image:image>
</url>

(3) 画像サイトマップの生成
設定を済ませたところで、次は画像サイトマップの生成をしていきましょう。
管理画面の「ツール」から「Simple Image XML Sitemap」を選択します。

つづいて、移動先のページ下部にあるGenerate Image Sitemapをクリックします。

“The image sitemap was generated successfully” と表示されれば完了です。(サイトによっては少し時間がかかります)

下の方に表示されたURLをクリックして、サイトマップを確認してみましょう。
(4) 画像サイトマップの確認
“https://example.com/sitemap-images.xml” にアクセスすると、生成されたサイトマップを確認することができます。
スタイルが適用されていないため読みづらいですが、 “image:caption” や “image:title” の記載が間違っていないかもチェックしましょう。

なお、”image:caption” や “image:title” が空白になっている場合は、画像に代替テキストなどを設定していないか、プラグインの設定で違う要素を指定している可能性があります。
(5) Search Consoleへ画像サイトマップを登録
最後に、生成した画像サイトマップをSearch Consoleに登録しましょう。

送信後にページを更新して、「送信されたサイトマップ」に画像サイトマップが追加されていれば成功です。
Simple Image XML Sitemapとあわせて使いたいプラグイン
下記のプラグイン2つはSimple Image XML Sitemapと相性が良いので、あわせて使うことをおすすめします。
- XML Sitemap & Google News
- Plugin Load Filter
XML Sitemaps
Simple Image XML Sitemapは画像サイトマップしか生成しないため、ページ用のサイトマップは別途必要となります。
WordPressの標準機能(コアXMLサイトマップ)でもページ用のサイトマップが用意されていますが、カスタマイズが難しく使いづらいので、できればXML Sitemapsを使用しましょう。

Plugin Load Filter
画像サイトマップの生成は管理画面上で行われているため、ユーザー用のページでSimple Image XML Sitemapを読み込む必要はないようです。
Plugin Load Filterでユーザー用のページでは読み込まないようにして、表示速度を落とさないようにしましょう。(管理画面だけの読み込みで現状は問題なく使えています)

まとめ
画像サイトマップといえば「Udinra All Image Sitemap」という有名なプラグインがあったのですが、2020年8月で公開停止。現状はこのプラグインに頼るかJetpackを入れるしか方法がない状態です。
プラグインが少ないということは、画像サイトマップを使っている人も少ないということ。
つまり、画像サイトマップを導入すれば、画像検索において他の人より少しだけ優位に立てるということです。
Simple Image XML Sitemapが使えるうちに少しでも多くの画像をインデックスさせて、画像検索の流入アップを図りましょう!